日本財団 図書館


学校ボランティア

『ファイブハーツ』の交流活動

学校法人永島学園明誠高等学校(島根県) 教頭 田原秀樹

 

035-1.gif

数度にも及ぶ打ち合わせも行い、交流会は大盛会 !

 

島根県益田市内の高校生を中心として組織した『ファイブハーツ』は、『高校生ボランティアサークル・ファイブ(5)ハーツ』が正式名称で、平成六年十二月二三日、益田市福祉教育専門委員会で検討し誕生しました。三〇年以上ボランティア活動をしている伝統校と新進の高校の違いはありますが、公私立高校五校(私立益田東高校・明誠高校、県立益田高校・益田産業高校・益田工業高校)の特色を生かし、一人ひとりの「豊かなこころ」に視点を置き、五校が競争するのではなく、協力・連携しながら、生徒の「きっかけづくり」をすることを大切にしています。幹事校は一年ごとに交替するように規約を作りました。

設立の動機は以下の通りです。

1] 小・中学校での貴重な体験が、高校では途切れている(生涯学習の視点)。

2] 熱心な高校生や経験のない教員からの要求(教育的ニーズ)。

3] 推進体制があった(システム化)。

4] 教育関係者と福祉関係者や地域との連携ができていた(ネットワーク化)。

5] 福祉と教育両面に大きな変革があった(対応と課題解決)。

主な活動として、毎年十二月二三日に「クリスマス交流会」を主催しています。この日の参加者は、身障者協会・共同作業所や在宅の障害を持つ方々、更生施設、老人ホーム・デイケアセンターの高齢者の方々、青年会議所(JC)や視察にみえた方々と『ファイブハーツ』の生徒たち五〇名で、一〇〜一五のグループ、一二〇〜一三〇人にもなります。場所は、市の福祉センターやデイサービスセンターを使わせていただいています。

平成一〇年度は、益田産業高校二年生(当時)の小加本弥生さんが会長として、計画段階から多くの他の団体との調整をし、また、迷いながらこれだけの大規模な行事を工夫し、立派に成し遂げました。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION