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学校ボランティア

 

学校と地域を結ぶ「音の架け橋」として

神奈川県横浜市立末吉中学校

教諭 三藤敏樹(吹奏学部顧問)

三年 山崎あゆみ(吹奏楽部部長)

 

私たちの活動の特色は、学校の外へ出て、地域での演奏活動を積極的に行っていることです。「私たちの音楽を通じて、何か社会(学校・家庭・地域)に貢献できる活動をめざそう」を目標に、学区内の小学校や養護学校と交流演奏会を開催したり、地域の行事に参加させていただいたりして、「地域の中の学校」の一員としての役割を果たそうとがんばっています。相手側からの依頼を受けるだけでなく、市の教育事業として各学校に設置されている学校・家庭・地域連携事業の実行委員会の方々にお声かけなどをしています。

地域での演奏は、休日が多いため、生徒たちや、特に保護者の方の理解に努めて、年三、四回は部活動の生徒の保護者会を開き、活動状況の説明をしたり、年二回は懇親会も行っています。その結果、保護者の方々は大変協力的で、楽器を演奏会場まで搬送してくれる方もいます。

私たちの学校のある横浜市の末吉地区では、毎年九月一五日の「敬老の日」に、連合町内会主催の「敬老会」が二か所の会場で行われています。この敬老会に当たって、末吉中学校では全校生徒が学活の時間にお年寄りのために小物入れやメッセージうちわなどのプレゼントを製作し、また当日は福祉委員会を中心にボランティアの生徒が会場内の案内や接待のお手伝いをしています。私たち吹奏楽部も四年前から出演させていただき、民謡や童謡を聴いていただいたり、私たちの伴奏で、お年寄りの方々と一緒に「青い山脈」を歌ったりして、毎年楽しんでいただいています。

 

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「青い山脈」を演奏する末吉中吹奏楽部。会場のお年寄りが熱唱されたという。

 

 

 

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