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ロ. 変圧器

絶縁耐力試験は、一次側、二次側をそれぞれの定格電圧に従って別に試験電圧も定めて行う。ただし、高い方の試験電圧でまとめて行ってもよい。

誘導絶縁耐力試験は、電源の周波数が変化した場合に、変圧器が短時間誘起電圧及びヒステリシス損及び渦電流損による鉄心の温度上昇に耐えることを確かめる。

短絡試験は、一番機についてのみ行い、以後は一番機の成績書の確認にとどめてよい。

ハ. 配電盤又は制御器

温度試験は、定格電流のもとで規定の値を越えないこと。

動作試験は、計器、遮断器、開閉装置等の動作が正常であることを確認すること。

 

(vi) 効力試験

船内すえ付け後、次に掲げる試験を行い、その効力を確かめる。

なお、検査着手前に、とう載電気機器ごとに試験、検査要領をあらかじめ提出させて、事前に打合せを十分実施すること。

ただし、「船舶電気艤装工事事業者の施設及び能力の基準」に適合すると認定された事業者(以下「認定事業者」という。)が行った電気艤装工事については、検査着手前に試験、検査要領を提出させることを要しない。

イ. 非常電源用発電機

始動試験(船舶設備規程第299条)

ロ. 常用発電機(非常電源用発電機を含む。)

−1. 過速度防止装置そのほかの安全装置の動作試験

−2. 電圧変動率試験及び並行運転試験

−3. 負荷試験

ハ. 配電盤上の開閉器、遮断器及び継電器等(区電盤、分電盤についても準ずる。)

−1. 負荷開閉器、遮断器の実負荷通電試験、手動開閉試験及び設定電流の確認等を行う。

−2. 発電機用遮断器(気中遮断器)及び逆電流(又は逆電力)の引外し試験

ニ. 通風機、燃料油装置のポンプ又は貨物用ポンプに使用する電動機の遠隔停止装置にあっては動作試験

 

 

 

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