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(2) 自立形

(a) 自立形空中線

船種、船型等により高さや長さに制限を受け、線条形が使用不可能な場合などに、主に主送信用として使用される。図4・17に示すようにケージ形、トップローディング形などメーカによって各種のものがあり、空中線の高さは10〜15mのものが多い。

 

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図4・17 自立形空中線

 

(b) ホイップ形空中線

GMDSS機器の送信及び受信用として使用されるものは2〜10mの長さで使用機器の周波数によって選択しなければならないが、通常はメーカーで標準のものを持っているのでそれを採用する。空中線の素子はグラスファイバー製のものが多い。一般に、受信用空中線として使用する場合には、ホイップ空中線の基部に空中線整合器(空中線カプラー)を装備し、整合器より同軸ケーブルを用いて受信器へ接続される。(送信出力による誘導電圧をある程度軽減させるとともに、中波、中短波、短波等での受信感度を向上させることができる。)

(c) 指向性空中線

上記(a)及び(b)の空中線は無指向性であるが、特定の方向に送信及び受信するものとして指向性空中線がGMDSS機器の一部には使用される。インマルサット用レドーム形空中線、VHF無線電話用垂直ダイポール空中線、無線方位測定用枠型空中線等がある。

 

 

 

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