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図8・4 周波数測定器(カウンタ)

 

8・2・4 空中線電力計

空中線電力計は、終端形と通過形に分けられる。

(1) 終端形電力計

終端形電力計とは、送信機の出力整合調整等を行う時、実際の空中線の代わりに擬似負荷を用いるが、その擬似負荷に指示回路を設けて送信機の出力を測定できるようにした測定器である。周波数帯はDCから100GHz程度まであり、数GHz以上になると次元の異なった構造となる。負荷回路は、周波数特性及び温度特性を考慮した固定抵抗器が用いられる。指示回路は、負荷抵抗器に加わる電力の一部を容量結合又は抵抗分割にてダイオード又は熱電対に加えて指示させるものである。

・測定方法

送信機出力と電力計のインピーダンスに整合したケーブル及びコネクタで接続し、目盛りを読み取る。特に、周波数が数100MHz以上になると接続ケーブルが悪いと大きな反射を生じ、指示に数10パーセントにおよぶ誤差が生じることがある。熱電対形は、過電力により熱電対が溶断するので電力を加える際には、十分注意を要する。ダイオード形は、入力の波形ひずみにより指示誤差を生ずるので注意を要する。

 

 

 

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