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4・3 アナログIC(Analog IC)

アナログICは、表4・1に示すように一般の無線装置などに使用されている各種の増幅器などの各部の回路を集積したものを呼んでおり、増幅器の入力と出力が比例する線型(直線的な傾斜)の回路のICをとくにリニアIC(Linear IC)と呼ぶこともある。

しかし、アナログ(相似)ICには、変復調回路やアナログ/ディジタル(A/D)変換回路に用いられるものもあり、それらはリニアな関係をもっているわけではない。表4.1で演算増幅器(Operational Amplifier)は、その英語名を省略してオペアンプ(OPアンプ)と呼ぶこともある。

 

表4・1 アナログICの分類

110-1.gif

 

このオペアンプは、直流から低周波の領域での増幅に適しており、高性能の増幅回路を簡単に、しかも、小型に実現できるため増幅回路に広く使用されている。図4・4がオペアンプの記号と2個入りのICの端子配列であるが、図面上では電源回路を省略していることが多いので注意すること。

 

 

 

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