この一体形の特長は、第一に設備コストが安く、またスペースも小さくて済むということである。また、取扱いも別体形に比べると、レーダーの操作がそのままARPAの操作につながって、操作法でも優れているといえる。このようなことから、新造船には一体形の装備が増加してきている。また、商船では一体形システムと、二台目のレーダーとをインタースイッチングするシステムが主流となってきている。
6・5・2 別体系(Separated Type)
別体形とは、図6・11のようにレーダーから信号をもらい、専用の表示器にARPA情報を表示するものである。
別体形の特長は、在来船ですでにレーダーが装備されている場合でも、スペースさえあれば比較的容易に取付けが可能なことである。
別体形では、通常二台のレーダーからの信号を切り替えて入力する方式を採っている。
ARPAだけの專用機の中には、いわゆるレーダーの副表示器としての機能を十分に持っていないものもある。
また、別体形の場合は、接続するレーダーの機種によっては簡単にインターフェイスできないものもある。