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(1) 固定マーカー回路

固定マーカーを作るためには、一定間隔のパルスを作り出す必要がある。これにはいろいろな方法があるが、一般にはLC発振回路や水晶発振回路が用いられている。

必要なマーカーを作るための一定間隔のパルス周波数は、次のようにして作られる。例えば、15kmを往復するために必要な時間tは、電波の速度を3×108(m/s)とするとt=2D/3×108=100μsであるから、周波数はこの逆数の  1/100×10-6=10kHZとなる。レーダーでは一般に距離の単位として海里(マイル)が使用され、1海里は1,852mであり、電波が1海里を往復する時間は12.346μsとなって、周波数では80.994kHzに対応する。

このため、原発振回路では16.199MHzを発振し、ゲートパレスをかけて掃引線内だけ発振させ、これをICの分周回路によって各レンジで必要な固定マーカーに対応した周波数にまで分周する。レンジスイッチによって所要の周波数を選択すると、この出力を微分して増幅し、ビデオ回路を通してCRTに表示する。マーカー回路の系統の一例を図4・36に示す。

 

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図4・36 固定マーカー系統図(周波数は一例を示す)

 

(2) 可変マーカー

可変マーカーは物標の映像が固定マーカーの間にあるような場合に、物標までの距離を正確に測定するときに用いる。

可変マーカーの構成を図4・37に示す。

単安定マルチバイブレータでトリガに同期したゲートを作り、このゲート内の0.01海里パルスの数をカウントして、これを表示回路でデジタルに表示する。

 

 

 

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