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3・7・2  EL

 

エレクトロ・ルミネッセンス、すなわちElectro Luminescenceの略でZnS(硫化亜鉛)等蛍光体を主成分とした物質を面状電極で鋏み交流又は直流電圧を印加するときに生じる発光現象で、平面ディスプレイとして利用されている。発光体としては ZnS・ZnSe(セレン化亜鉛)の結晶が用いられる。LCDに比べ駆動電圧が高く高価である。

(1) 基本構造

結晶ELの基本構造は、図3・23に示すように、パッケージフィルム、透明導電フィルム、発光体層、絶縁層、裏面電極層、により構成されている。

 

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図3・23

裏面電極層を除き、すべて透明な薄膜で形成され、XYマトリクスを構成するように、電極素線群が互いに直交に配置されている。図3・24のように、これらの電極間に交流パルスを印加し、選択された交点に高電界を加え、その交点画素が電界発光することにより、所定の表示を得ることができる。

 

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図3・24

 

 

 

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