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2・4 方位分解能

自船から等距離にあって方位が異なっている二つの物標が、二つの物標として分離できる最小の方位角度を方位分解能といい、主に空中線の水平指向特性によって決まる。

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いま、レーダーからほぼ等距離に近接した物標AとBがあるとする。レーダービームは図2・4のように横方向にある広がりを持っているので、時計方向に回転しているとすれば、まずAの映像が現れ、次にBの映像が現れてくる。この場合A、B物標が図のような位置関係にあれば、A物標からの反射波とB物標からの反射とが同時に受信されるので像は重なりあって1つの映像として現れ、二つの物標として判別することはできない。

 

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図2・3 空中線の水平指向特性

 

 

 

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