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図1・2 電波の見通し距離

 

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1・4 レーダーの周波数と電波の型式

レーダーに使用するマイクロ波の周波数はその目的に応じて選ばれる。一般に波長が短いほど小さな物標を識別できるが、同時に雨滴等による減衰も大きくなるため最大探知距離が小さくなる。したがって、3cmより短い波長、たとえば、1cm以下のミリ波などは遠距離探知の必要のない飛行場の滑走路とか、港湾内の管制用のレーダー等に使われている。

船舶や航空機等に搭載するレーダーは、空中線の寸法等の関係から表1・4に示すように10cm、5cm、3cm程度の波長のものが大部分である。

これらのレーダーの、波長による性質の相違は表に示すとおりである。普通は波長3cmのレーダーの基本とし、2台目のレーダーを備えるときに、5cm波または10cm波のレーダーを追加する場合が多い。

 

 

 

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