実際に装備する場合は、方形導波管のチョーク又はフラットフランジ付き導波管と同様なものをこの導波管を使って作り、方形導波管用のE又はHベンドと組み合せて装備することが多い。
(3) フランジ付き導波管の作り方
(a) フランジ等使用材料の準備(図3.13)
イ、アダプタ(パットフランジ=空中線側、チョークフランジ=送受信機側)…1個
ロ、コネクタ(パッキンを溝の中に入れておく。)…1個
ハ、フレキシブル導波管…1本
(b) 導波管の切断とコネクタ接続の準備作業
イ、導波管の端より40mmくらい、シースポリエチレンをはぎ取る。
ロ、金属部に付着している防湿コンパウンドを乾いた布でふき取る。
ハ、開口部のらせんのうねりを8mm〜15mm程平らにする。(図3.14)
ニ、内部の切りくずを取り除き布を詰め、開口部の切り口をやすりで磨く。
(c) コネクタの挿入(図3.15)
イ、この導波管をコネクタに差し込む。
ロ、平らに延ばした導波管の端を、専用の広げ工具「フレア工具」又はプライヤー等で全周にわたり6mm程の幅になるよう真横に開いて広げる。
ハ、コネクタに付いているパッキンの溝の部分に、導波管の曲げた端がくるように、金切りはさみややすりを使って調整する。
ニ、導波管に詰めた布きれを取り出す。
(d) アダプタの接続(図3.16)
イ、フレア部とコネクタを合せ、アダプタをボルト(6個)止めする。
ロ、コネクタ胴体部の充てん用ふたを開けシリコン・コンパウンドを詰め、再びふたをする。