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(4) ケーブルのがい装は、その部分の塗料を十分落とし、送受信機の箱体のケーブルクランプなどで、確実に接地する。

万一無線機などに雑音が入るようであれば、再度ケーブルのがい装の接地を調べ直すと同時に、ケーブルの途中の何箇所かを船体に接地する。

 

3・4 電源部

3・4・1 取付け方法

一般に電源部は発熱量が大きいので、装置の内外の空気の流れを阻害しない場所に設置する。

(1) 電源部の船体構造物などへの取付けのため甲板・隔壁などにコーミングなどを設ける場合があるが、この場合は、造船所と協議してから実施する。

(2) 取付けに当っては、メーカーの工事用図書の指示に従う。

(3) 過電流、過電圧、極性逆転の保護装置や電源切替装置など付属装置がある場合は、メーカーの工事用図書の指示により取付ける。

電源切替装置については、切替機構が作動することを確認しておくこと。

 

3・4・2 電線の布設

(1) 電線の布設経路は造船所から支給される電路系統図などによる。

(2) 電線はメーカーの工事用図書に指示されたものとする。

(3) 高熱部や人の近付きやすい箇所では、適切な保護措置を講ずる。

(4) 電線の支持・固定間隔及び曲げ半径については、規定を順守する。

(5) 電線の貫通は、適切な電線貫通金物又はコーミングを使用し、貫通部には適切な防湿処理を施す。

(6) その他2・3・6「ケーブルの布設」を参照のこと。

 

3・4・3 接地

接地については、メーカーの工事用図書の指示に従う。特に指示のない場合は、「3・2・3表示器の接地方法」を参照のこと。

接地については専用の接地ボルトにて行う。特に回転形では、防振台で船体から絶縁されていることもあるので、安全のためにも必ず接地すること。

 

 

 

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