日本財団 図書館


3・3・3 発電機用気中遮断器の保護装置試験

 

気中遮断器用継電器又は作動コイルヘの通電試験は、次の(i)(ii)又は(iii)のいずれかの方法によるものとする。

(i) 発電機用励磁電流の調整による低電圧、過電流を使用する。

(ii) 継電器用電流検出変流器の2次側回路に所要の模擬電流を流す。

(iii) 試験用の変流器を用いて直接作動コイルに所定の電流を流す。

(注) (ii)(iii)の場合は、定格周波数とする。

(1) 過負荷保護用過電流継電器試験

過負荷に相当する電流を流し、遮断機構が支障なく動作することを確認する。

この設定電流値及び動作電流値は一般に次のように設定される。

設定電流値(IO)は

IO=1.15×IR (A)

動作電流値(IG)は

IG=1.15×1.20×IR (A)

 

即ち、過電流継電器の設定値を発電機の定格電流(IR〉の115%に調整し、その調整値の120%の電流を流して20秒間で遮断するのが標準となっている。

(2) 逆電力又は逆電流継電器試験

発電機2台を並行運転し、ガバナー又は電圧調整器の操作により一方の発電機に逆電力(交流発電機の場合)又は逆電流(直流発電機の場合)をかけ、設定値において遮断機構が支障なく動作することを確認する。

この設定値は次の値で異常がなく遮断することが標準となっている。

 

237-1.gif

図3・4 限時過電流曲線

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION