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(b) 電動機として測定する場合(電動機法)

発電機を同期電動機として無負荷運転する。

端子電圧を変化し、各端子電圧に対して電機子電流が最小となるように界磁電流を調製して、その点の界磁電流に対する端子電圧をプロットすれば図2・5のような特性曲線が得られる。

 

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図2・5 電動機法による無負荷飽和・短絡特性の一例

(375kVA-10極-450V-481A-60Hz)

 

(c) 確認事項

(i) 低電圧及び定格電圧付近で端子間電圧のバランス状態を確認する。

(ii) 発電機に電圧が発生すると、電磁的な音や振動を発生する場合があるので注意する。

(iii) 残留電圧は機械によって異なるが、定格電圧に対して2〜5%が普通で、自励交流発電機の場合はこれがあまり小さいと、電圧を確立しない場合がある。

(2) 相順試験

相順試験は端子記号に示す相順が仕様や標準規格に合っているかどうかを調べる試験で、低電圧において、回転式相回転計・ランプ式相回転計などを使用して調べる。また、回転方向の判明した小形電動機を使って調べてもよい。

 

2・2・5 規約効率の算定

 

一般に発電機の効率は、定格負荷状態における各部の損失を求め次式の規約効率の算定式によって求められる。

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