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注意事項 :

CTでは、一次電流I1の一部が励磁電流として磁束を作り、前に述べたとおり、5〔A〕の二次電流I2が流れているようにできている。ここで、二次側が開放状態になれば、I1は全部励磁電流として働き、I1N1に相当する多くの磁束が生じ、鉄損が増すのみならず、二次巻線に高電圧が誘起されて危険である。故に、二次側は常時短絡しておく必要がある。したがって、電流計を取外すときは、導体で短絡した後にすべきである。

また、図8・27のように鉄心と二次側巻線の一部を接地する必要がある。

交流電流の精密測定には交流電位差計を用いる。

注 :

3・13・3及び3・13・4にそれぞれ述べた計器用変圧器及び計器用変流器を総称して計器用変成器という。また、電圧変成器といえば計器用変圧器(PT)をいう。

そして単に変流器といえば計器用変流器(CT)を指している。

 

 

 

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