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(c) 直結駆動方式

(i) フレキシブル直結

(ii) リジット直結

ベルト駆動は次のようなときに用いられる。

(イ) 小形船などで主機と充電発電機をベルト連結し蓄電池を浮動充電して用いる場合

(ロ) 小形漁船では主発電機及び集魚灯用発電機を主機駆動する場合

〔備考〕 ディーゼル機関のような内燃機関と発電機などの回転機とを直結して運転する場合には、これらのエンジンは各気筒の周期的な爆発力によって運転するため軸にねじり振動の起振トルクが加わり一回転中に角速度が速いところと遅いところが生じて一様でないので角速度変化があまり大きくならないように、はずみ車を設ける必要がある。また、ねじり振動の起振周波数が発電機軸系の構造によって決る軸系自体の自然振動周波数(自然振動の周期に一致した回転速度を危険速度という。)と共振を起すと軸系を破損させる恐れがあるので、これを避けるため内燃機関製造者と発電機軸系の構造及びはずみ車効果について協議する必要がある。さらに交流発電機は電磁気的及び機械的諸定数によって決る固有振動数をもっており、これが機関の起振周波数と共振すると電気的、また、機械的に好ましくない影響を与えるので、これを避けるため、はずみ車の効果を適当に選定する等の方法をとる。

 

(5) 軸受の設定位置による分類

 

(a) 両持軸受

(b) 片持軸受

発電機の両側に軸受を設けるものを両持軸受、発電機の片側(原動機と直結側)に軸受がなくて原動機の軸受に依存するものを片持軸受という。

片持軸受の特徴は、

(i) 軸方向の寸法が短かくなる。

(ii) エンジンと発電機を直結したとき発生するねじり振動を安全値以内とするため発電機の軸を太く短かくするときによい。

 

 

 

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