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(c) 起電力は電解液の比重や温度によって多少異なるが約1.3〔V〕である。放電中の平均電圧は1.2〔V〕であるから、公称1.2〔V〕としている。

(d) 放電時の電圧は、充電終期において約1.7〜1.8〔V〕、放電終期には電圧が急降下する特長があり約1〔V〕ぐらいとなる。

(e) 容量の表し方は鉛蓄電池の場合と同様アンペア時容量〔Ah〕が用いられる。

(f) 放電率は定格容量〔C〕との比率(XC)を用いて電流の大きさを表す。

注 : 放電電流Iと定格容量Cとの比(I/C)で放電電流を表す。

例えば、I/C=0.2であればI=0.2Cが放電電流である。

(放電持続時間を鉛電池ほど決めてないためである。)

例えば、定格容量500Ahのアルカリ蓄電池の場合

放電電流0.2C〔A〕 0.2×500=100〔A〕

放電電流0.5C〔A〕 0.5×500=250〔A〕

放電電流1C〔A〕 1×500=500〔A〕

(g) 放電率と容量は放電率が高くなるほど容量は減少するが、その度合は鉛蓄電池ほど大きくはない。

(h) 寿命はいろいろの角度から決められる。普通定格容量の80(%)以下に減退するまでの充放電回数又は耐用年数で表す。適正な保守で使用される場合には、10〜15年の寿命といわれている。

(i) 充電中の発生ガスは鉛蓄電池の場合と全く同様である。

(j) 内部抵抗の値は鉛蓄電池の場合とほぼ同様な考え方であるがやや少なめである。

 

4・4・3 電池の接続法

 

(1) 電池の端子電圧と内部抵抗

 

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図4・6

 

図4・6において、電池と並列に、電圧計Vと抵抗負荷R〔Ω〕を接続し、かつ、図のようにスイッチをそう入する。

 

 

 

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