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図10.15 支接地線系統図

 

(4) 電気機器の接地工事

一般に接地の方法には、接地線による方式とメタルタッチによる方式がある。鋼船の場合は、一般に機器の取付部のメタルタッチで十分接地されることが多い。しかし、FRP船の場合は、機器の取付台と船体とは絶縁されているので、接地線による方式でなければならない。

1] 機器の非導電金属部と支接地線との間は接地線で接続する。

2] (a)項で用いる接地線の断面積は、表7.2を参照。

断面積の小さい場合は、銅のより線、又は銅の編組線を使用し、大きい場合は銅の編組線を使用する。なお、接地線に塗装を施してはならない。

3] 接地線の両端は確実に接続できる接地用の端子、又はそれに相当する金物を設ける。端子などの代りに機器の取付用のボルトを利用してもよい。いずれの場合も締付け部には有効な回止めを施すこと。

4] 接地線は、できるだけ短くするように考慮する。

5] 接地線として固定ケーブルとは別の独立した接地線を設ける場合と、固定ケーブル内の接地導体による場合とがあるが、鉛被ケーブルの場合はその鉛被を接地線とする方法は認められていない。

6] 移動機器の場合はキャブタイヤコード内の導体によって接地する。7.2.1-2及び図7.7参照)

7] 無線機器の接地については、7.3.3(4)を参照のこと。絶縁性構造物に固定された機器の接地工事例を図10.16に示す。

 

 

 

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