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(f) バンド締付けにより、ケーブルを傷つけないよう、必要以上に締付けない。なお、必要に応じてケーブルの外面に適当な保護材を巻きケーブルを保護する。

巻バンドを使用してケーブルを固定する例は、図4.27〜図4.30などを参照。

(3) コンジットパイプによる方式

ケーブルが機械的損傷を受けるおそれのある場所での固定法に適しており、パイプの先端には、必ずケーブル保護用ブッシングを施す。

 

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図4.23 コンジットパイプによるケーブル固定例

 

(4) フレキシブルチューブによる方式

この方式は、コンジットパイプ方式に準ずるもので、しかもフレキシブルであるため作業が簡単であり、床下や機器周辺の配線工事に使用される。(図4.32を参照)

(5) ケーブルカバーによる方式

この方式は、居住区の木壁に機器を取付けるなど美観を考慮した場合のケーブル固定法の一つである。カバーの材質は、プラスチックが多く使用されているが、特に高級化を要求される場合は、壁と同一材料で行う。(図4.36を参照)

(6) 非金属性バンドによる方式

NK鋼船規則では、非金属性のバンドを使用することが認められている。ただし、材質は、難燃性であり、かつ、材料の名称、寸法、特性及び使用方法などに関する資料を提出し、NKの承認を得る必要がある。また、非金属性バンドで固定したケーブルは、支持物の上に水平に布設した場合を除き、火災によるケーブルのたるみに対し、1〜2mごとに補強用として金属性バンドを使用する必要がある。

(7) 木製クリートによる方式

冷蔵庫、魚倉、冷凍室などに布設するケーブルは、天井、側壁の表面から離して布設するので、ケーブルの固定は、図2.9に示すような木製クリートで行う場合がある。

 

 

 

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