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図4・15 船内給電回路例

 

4・13・1 分電盤

過負荷保護装置を組合わせて最終支回路に電力を給電する盤を金属製箱内に収めたものである。これにはJISF(8829)規格がある。JISF規格では回路電圧250〔V〕以下で、支回路定格電流はヒューズ式では16〔A〕以下で、遮断器式では遮断器の定格電流15〔A〕どまりである。

4・13・2 区電盤

他の区電盤、分電盤又は最終電気機器等への給電を制御する盤を金属製箱内に収めたものである。これにはJISF(8829)規格がある。JISF規格では回路電圧250〔V〕以下で、支回路定格電流はヒューズ式では使用者の指定により、遮断器式では遮断器の定格電流によるが、一応100〔A〕どまりである。

4・13・3 船外給電箱

停泊中、陸上電源を受電するため設けられ、主配電盤又は非常配電盤を経て船内各負荷に給電するもので、配線用遮断器、相回転方向指示装置などを備えている。これにはJISF(8825、8830)規格がある。

4・13・4 スイッチ及びプラグ類

(1) 5〜10〔A〕容量の小形スイッチ

これにはJISF(8840、8841)規格がある。定格電圧は125〜250〔V〕である。ただし、3路又は4路スイッチはJISF規格にはないので市場品を使用するか、前記スイッチを改良するかである。

(2) プラグとレセプタクル

JISF(8831、 8835、 8836、 8838) 規格としては、非防水型と防水型とがあり、前者は定格電圧250〔V〕以下で定格電流15〔A〕まである。極数は2極で、防水型は2極又は3極である。なお、非防水・防水にも接地極を有している。

 

 

 

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