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19]複合外傷(応用編(2)75頁※90P参照)

 

頭部・胸部・腹部・骨盤及び下肢の2ケ所以上に外傷があった場合、これを複合性外傷という。高所からの墜落や重量物の下敷きになったような場合は、複合外傷を念頭において対処をする。目の前の外傷にとらわれずに、その他に出血部位はないか、その他に骨折部位はないか、脳や内臓傷害はないかなど全身を調べて、傷害部位を発見するよう努める。

《複合外傷を手当する場合》

1]ある部位の打撲・骨折とともに他の部分の切創から大きな出血があるなど、どこから手をつけてよいのか救助者が応急処置の判断に迷いやすい。

2]表面からはさほどの傷がみられなくても、内部組織の挫滅がひどかつたり、応急処置を施したのに全身状態の経過が思わしくなかったりする。このように、複合外傷ではどこから手をつけたか、最初の処置の良否が生命の予後を左右しかねないから、手当の優先順位を誤らないようにしたい。

 

下記の順位で手当を行う(手当の優先順位)。

 

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20]熱傷(やけど)

 

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