ある日、掲示板に「日本定住のため日本語をベトナム難民に教えてください。」ボランティア募集でした。
夫はこれを見て、参加したらいい、あんたは台湾の黄ちゃん達に上手に教えていたではないか、と云うのです。
ああ、そうだった。台湾の友達の娘さん二人が、4ヶ月ばかりわが家にホームステイしていたことを思いだし、参加することにしました。
YMCAで数名づつのグループを作り、定期的に「日本赤十字熊本支部所管、益城古城園」を訪問しました。当時古城園には約60名の3歳から50歳までのべトナム難民達の集団が賑やかに暮らしていました。
食堂の広間にテーブルを並べて4、5名を受け持ち、遊びとも勉強ともつかない雰囲気の中で、まず友達になることから始めました。そしてその年のクリスマスになると、すっかりうちとけて、歌ったり踊ったり、楽しく過ごしました。
私は中学生ぐらいのグループのお世話をしていました。時にはドライブに連れて行ったり、家で夕食を一緒に食べたりして、ますます仲良くなって、古城園に行くのが私自身、楽しくなって来ました。