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ところによっては、年齢別のグループによる交流会、学齢期や思春期のグループをもっているところもあり、その効果をあげているときいています。

里親同士、同じ立場で悩みを語りあうことで子育ての壁をのりこえていく方法のひとつとして児童相談所が設定した、子育てグループがあるわけですが、もう一方で社団法人埼玉県里親会という団体があり里親の相互交流、研修、委託促進をすすめるための大事な役割をになっています。会員の会費によって運営され、中央児童相談所に事務局をおき、事務局専任の職員が委託費振込み手続き等の煩雑で必要な事務にあたっています。また児相ごとに各支部がおかれ研修会や交流会、地区会などをやっています。なかでも一番大きな行事は支部ごとの夏休み家族旅行ではないでしょうか。バスの車中や宿で子供同士親同士親しくなり、夜の懇親会が終ってからも夜中まで話しがつきないようです。

しかし、その里親会の活動も20年前とくらべると会員数の減少で徐々に衰退してきているとの印象があります。約10年前に特別養子縁組制度ができて、特別養子希望の里親さんが増え、受託して、1、2年で縁組が成立すると、そのまま里親を辞退される方も増えています。

 

 

 

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