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第18回ISO/TC8(船舶及び海洋技術専門委員会)

第29回TC8/AG(諮問グループ)

第1回TC8/SC6(航海分科委員会)

第1回TC8/SC9(一般要件分科委員会)

及び

第3回TC8/SC10(コンピュータ・アプリケーション分科委員会)

1999年東京会議の開催

報告書

 

まえがき

 

第18回ISO/TC8及びそのSCの東京会議は、平成11年10月18日(月)から22日(金)までの5日間、東京竹芝桟橋前のホテルアジュール竹芝16階の曙の間を会議室として開催された。その開催概要を報告する。

なお、この国際会議は、運輸省・工業技術院及び関係団体・関係会社の御支援を得て行ったものである。

国際標準化機構(International Organization for Standardization:ISO)は、国際的に統一した規格を作り各国がその実施の促進を図ることによって、国際間の貿易を容易にするとともに、科学、経済等諸般の部門にわたる国際協力を推進することを目的とする国際機関として、1947年(昭和22年)に設立された。現在この機構には133ヶ国が加盟しており、我が国は、閣議決定により1952年(昭和27年)に日本工業規格(JIS)の調査審議を行っている日本工業標準調査会(JISC)が、我が国における標準化事業の代表機関として加盟した。

我が国が国際標準化活動に参加し、十分な貢献を行うことは、日本に対する信頼を高めるとともに、我が国の考え方や、技術を国際規格に反映させ、国際規格の動向を把握し、海外技術情報の収集などを行うことにより、国際的視野のもとにJISの制定・改正を進め・JISの国際性を高めるためにも重要である。

また、WTO/TBT協定の発効によって、国際規格が大きな力を持ってきた。即ち、この協定の目的は、規格及び規格認証手続きが、不必要な貿易障害とならないようにすることであるが、この協定の発行によって国際規格であるISOに重要な任務が加えられることになった。これによって、欧米各国は、ISO規格を戦略としてとらえるようになってきた。我が国もやはり、ISO企画を戦略として世界に伍して行く必要がある。

 

 

 

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