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病いの中の癒し

 

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私は昭和25年から医者をやっています。ですから今日まで49年、まもなく50年になります。私は内科の医者で、呼吸器を専門としますから、呼吸器の話ならばそれなりに話しやすいですし、経験も長いのでいろいろの話ができると思うのですが、「ボランティアと癒し」というような課題ではむしろみなさんのほうがよくお考えになっていたり、あるいはご自分をその中で見いだしておられるのではないかという気もしています。

お集まりのみなさんがヘルスボランティアのアンケートをお書きになっていますが、これを拝見させていただきますと、たとえば「ボランティア活動について」ということでは、現在活動している方が17名、過去に活動したことのある方が11名、56名中28名(50%)の方が現にボランティアをやっておられます。

活動の状況を拝見しても、ボランティアの仕事に満足している方が多いようですし、受け入れ態勢についてもこのごろはいろいろな医療機関、その他でボランティアを受け入れるところも増えてきていますし、まして福祉施設やそれに関連したところでは、ボランティアのはたらきを期待しているようになっているとも思います。これからどのようになっていくかということについては、みなさんのお答えにもあるようにボランティアは増えていくと書いておられる方が多いですが、私も同感です。

 

 

 

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