1999 国際保健協力
フィールドワーク・フェローシップ
活動報告書
3月4日(木)
○本日のスケジュール・内容
国立国際医療センターにて
9:30〜9:40 開会挨拶
国際保健協力フィールドワークフェローシップ 企画委員長
国際医療福祉大学 学長 大谷 藤郎
9:40〜9:50 来賓挨拶
国立国際医療センター 総長 鴨下 重彦
大谷先生は、大らかな雰囲気の中にも熱心さの伝わる話し方で、この企画に参加するに当たっての心掛けなどをお話してくださった。その姿勢に私達も自然と緊張がほぐされ、集中が促されたように感じた。鴨下先生は穏やかな口調で、長く研究に携わってきたという立場からお話してくださった。
前に並んで座っている先生方はとても仲がよさそうに見え、様々な局面でいろいろなことがあったのだろうけれど、それぞれが得意な分野で活躍し、尊敬し合い、協力し合ってきたのだろうなと想像することができた。
9:50〜10:30 「日本の国際協力の現状」
国際協力事業団医療協力部 医療協力第一課 課長 橋爪 章
国際保健は、地域保健であり、個人保健であるという考えをはじめに話された後、JICAの仕事内容、WHOとJICAの違い、国際保健協力の2タイプ(マザーテレサ型とナイチンゲール型)、JICAに派遣される医師に求められるものについて話してくださった。また最後には、最近いわれている「老人力」と同じように、途上国には「貧乏力」という、注目すべき能力があることを話された。
10:30〜11:10 「WHOの理想と現実」
外務省 大臣官房審議官兼総合外交政策局 国際社会協力部 赤阪 清隆
WHOの目的、仕事内容をポイントを押さえて説明してから、現実問題として今まで批判されてきた点とその理由についてお話された。また、将来的に取り上げられるべき様々な問題と、日本がWHOにどう関わり合って行くべきかについても、話してくださった。
WHOについて知ることの出来る機会はほとんどないので、学生からもいくつかの質問があった(拠出金は出した側の影響を受けないのか、等)。