また、第三セクター等の損失補償等に係る債務負担行為については偶発債務に相当するものとして欄外注記するが、これらのうち既に履行すべき額が確定したものについては、見返り資産がない場合においても負債科目に計上することとする。
その他の債務負担行為設定額については、欄外注記することとする。
(5) 地方債翌年度償還予定額
地方債の年度末残高のうち、翌年度に予定されている元金償還額を計上することとする。
(6) 翌年度繰上充用金
使途が投資的経費に限定されないが、流動負債として計上することとする。
4 正味資産
(1) 名称
営利活動を目的としない、地方公共団体のバランスシートを作成するものであることから、資本、持分等の名称は避け、「正味資産」の呼称を用いることとする。
(2) 正味資産科目の分類
正味資産は、国庫支出金・都道府県支出金と一般財源等に分類して表示することとする。
5 附属書類及び欄外注記
(1) 附属書類
バランスシート上に表示する情報が詳細すぎると概観性を失うことになりかねないので、詳細情報については適宜、附属書類で開示することとする。
開示する情報としては、例えば次のような書類が考えられる。
○有形固定資産明細表
有形固定資産の取得価額、減価償却累計額等の情報を表示する。
○土地明細表
主な投資分野ごとに、土地の取得価額の累計額を表示する。