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13.3 法律の定義

 

契約においては、事業者が遵守することを期待されており、法律の変更のための規定を適用すべき法律が特定されるべきである。法律の変更にふさわしい定義とは、以下のとおりである。

 

“法律の変更”

とは、以下のいずれかが本契約の契約日の後に発効することを意味する。

(a) 本契約の契約日に、以下において公布された制定法、その他の立法

(i) 《政府省庁審議会報(Goverment Departmental Cosultatition Paper)》の一部としての法案草稿

(ii) 法案

(iii) 制定法に関わる文書の草稿、もしくは《EC公報(the Official Journal of the European Commmities)》に発表された法案1

(b) ガイダンス2

(c) 該当する裁判所の、適用される可能性のある判決で、拘束力のある判決例を変更するもの

 

“制定法”

とは、連合王国における事例のそれぞれに関連する3、『1978年法律の解釈に関する法律(the Interpretation Act of 1978)』第21節(1)の意味の範囲内における国会制定法もしくは劣位の制定法、国王大権の行使、および『1972年ECに関する法律(the European Communities Act 1972)』の意味の範囲内における強制可能な共同体権利を意味する。

 

13.4 法律の変更に関わるリスクの配分

 

13.4.1 いくつかのプロジェクトでは、法律のいかなる種類の変更であれ、これを事業者のリスクとして処理することが可能である。これは、とくにかかる費用をプロジェクトの利用者に転嫁できるプロジェクト(たとえば有料橋に関わるプロジェクト)において、発生してきた。

 

1 これにより、かかる立法はすべてのプロジェクトにおいて予測可能であると推定される。もっと予測可能性にかかわる一般的な要件もまた、“法律における資格要件の変更”の定義に含まれる。

2 たとえば、英国国家医療制度がある。

3 第1章第2条第3項(a)(v)(d)(解釈)を参照のこと−制定法には、制定法の再制定、変更もしくは修正が含まれる。

 

 

 

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