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(イ) 上位計画における呉港の位置づけ

―大規模災害時における救援拠点配置計画(平成10年度、広島県)に定められた機能―

 

広島県では、広島空港隣接に位置づけた防災拠点を補完する防災サブ拠点として、「救援物資輸送拠点」と「救援部隊集結拠点」を指定・配置することを検討している。

図表1-10に示すように救援物資輸送拠点は、陸上対応と海上対応の2つに分け、陸上対応は県内のバランス及び交通アクセス結節点を考慮し、計4箇所に配置する予定である。海上対応は県内のバランスを考慮し、主要港湾等に立地する計4箇所に配置する予定である。これらの防災拠点は原則として既存施設の活用を前提としている。

このうち呉港の川原石地区が、救援物資輸送拠点の海上対応として位置づけられている。この「救援物資輸送拠点(海上対応)」は、県内外から搬入される救援物資の仕分け搬送拠点としての役割に限定されたものとなっており、災害時に必要となる1]救援物資搬出・搬入機能、2]救援物資一時保管機能、3]臨時ヘリポート、4]その他(会議室、仮眠室等)などの機能を、既存港湾施設を活用することにより代替することを念頭においている。

 

図表1-10 広島県の救援拠点配置計画で求められる機能と呉港の位置づけ

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資料:広島県「大規模災害時における救援拠点配置計画」(平成10年度)

 

 

 

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