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(2) 地理的、自然的、歴史的特性

中部圏は、東シナ海及び太平洋に面し、与勝半島や残波岬の半島部をはじめ、中城湾、金武湾等変化に富んだ海岸線を有し、全体として台地と海岸低地から成り立っている。また、沖縄本島の中央部に位置することから、地形、地質、植生環境とも、本島の北部的要素と、南部的要素を有する遷移域にあたり多様である。とくに、北部的要素の国頭マージ土壌やリュウキュウマツ群落及び南部的要素の島尻マージ土壌やチガヤーススキ群落との境界部にあたるとともに、本島において、本地域を北限及び南限とする植物が数種類分布している。

大交易の時代には、海外交易を通してロマンと文化、そして豊かさに満ちあふれた地域であり、中城城や勝連城、座喜味城などにその一端がとどめられている。戦後は、米軍基地が集中的に建設され、基地と隣り合わせの生活を余儀なくされたが、復帰前までは基地経済で繁栄した。同時に、外国とくにアメリカ文化の影響を強く受けつつも、異文化を受け入れる受容力のある文化も育った。

 

(3) 土地利用の状況

中部圏の総面積は256.8km2で、県全体の約11.3%を占めている。地形的には、海岸低地(海岸線から丘陵地との間に広がる低地で勝連半島のつけ根あたりから中城湾に沿った地域で、優良農地でもある)、台地(西原町、中城村、北中城村を経て沖縄市の一部、勝連半島に連担する高台地)、人工平坦地(北谷町美浜、中城湾港新港地区、瑞慶覧米軍基地、嘉手納米空軍基地など)からなる。

土地利用の状況(1991年)は、農地5,949ha(23.2%)、森林3,757ha(14.6%)、原野2,030ha(7.9%)、水面など253.0ha(1.0%)、道路1,434ha(5.6%)、宅地4,539ha(17.7%)、その他7,718ha(30.0%)となっている(米軍の基地などを除いた比率)。

全体の約30%を米軍基地が占め、住民の生活や都市形成に大きな阻害要因になっている。

 

(4) 人口動向

中部圏の人口は、1999年3月、45.2万人(住民基本台帳人口)で、県総人口の34.4%を占めている。これは10年前の1990年に比べ、5.2万人の大幅な増加となっている。人口密度は、1km2当たり1,679人と高くなっている。人口増加率は、県のそれよりも高く、安定した増加傾向にある。

本圏域は、全国的にも年少人口比率の高い地域である。1995年の年齢別人口構成比をみると、0歳〜14歳22.3%、15歳〜64歳67.4%、65歳以上10.2%で、生産年齢人口、老齢人口ともそれぞれ大幅な増加傾向を示している。

本圏域の人口は、一貫して自然増による増加に支えられている。1999年、自然動態は、出生6,258人、死亡2,548人で、3,710人の自然増加となっている。一方、社会動態は、転入の26,075人に対し、転出が25,126人で、949人の社会増となっている。

 

 

 

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