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2 国・県による振興開発構想・計画の概要

 

沖縄においては、第3次沖縄振興開発計画によって振興開発の基本方向が示されている。同時に、近年の沖縄の振興開発をめぐる環境の変化などを背景とし、沖縄経済振興21世紀プランの検討(中間報告段階)、マルチメディアアイランド構想などの部門別計画の策定、などが取り組まれている。以下、これら計画を概観し、沖縄の振興開発の新たな方向性を確認しておきたい。

 

(1) 第3次沖縄振興開発計画

本計画は、振興開発の柱立として「本土との格差是正」、「自立的発展の基礎条件の整備」及び「広く我が国の経済社会及び文化の発展に寄与する特色ある地域としての整備」を掲げている。

振興開発の基本方向は、国際化、情報化、高齢化等の新しい時代に対応し、ゆとりと安心感のある質の高い地域環境の整備に努め、世界に開かれた我が国の南の交流拠点としてその特性を発揮し、安全で活力と潤いに満ちた個性豊かな地域社会を形成することを目指している。

 

(2) 沖縄経済振興21世紀プラン(中間報告)

本プランにおいては、政策の基本理念の柱に、自立経済の構築をあげており、メガ・コンペティションの時代にあって、持続的な成長を可能にするような成長の原動力をいかにして地域経済が持ちうるか、すなわち活力ある民間主導型経済をいかに構築するかが求められている。加えて、「我が国経済に貢献する地域としての沖縄」「アジア・太平洋地域の交流拠点としての発展」「経済振興と基地問題とのバランスある解決」を施策の基本理念に置き、政策展開の基本的考え方及び政策の具体化の方向を定めている。

 

 

 

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