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年齢階級別失業率をみると、最も高いのは15歳〜19歳の25.0%であり、20歳〜24歳も15.9%と高く、若年層の失業率が高いことがわかる。また、近年、25歳〜29歳層と30歳〜34歳層の失業率も上昇しているので、就業の場が豊富とは言えない沖縄では、若年層の雇用問題が一層深刻になっている。

 

図表1-3 年齢別の失業率

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資料:「労働力調査(1998年版)」総務庁統計局

 

1998年、就業者総数は、56.1万人で、産業別の構成比をみると、第1次産業6.9%、第2次産業19.7%、第3次産業73.4%となり、第3次産業の構成比が高く、全国に比べても第3次産業の割合が高いのが沖縄の大きな特徴となっている。また、製造業は5.8%と全国の21.2%にくらべ著しく小さいものとなっている。

 

(5) アジア・太平洋地域との関わり

沖縄は、地理的に中国、東南アジアに近く、琉球王朝時代には日本・中国・朝鮮・シャム・ジャワ・スマトラ・安南など東南アジア全域にわたって外交・交易を展開していた。そのため、伝統芸能や城(グスク)を始めとする史跡など沖縄特有の文化遺産の中には、これら東南アジア諸国からの影響が強くみられるものが多い。

 

 

 

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