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(2) 大学をめぐる近年の動向

平成5年度以降の公立及び私立の大学、短期大学等の新増設の状況を見ると、以下のような特徴があげられる。

・看護や福祉、医療分野など、社会的養成に対応するものが多いこと。

・既設の短期大学の廃止あるいは学部の転換などの改組型が増加してきていること。

・地方公共団体が大学等の新増設に積極的な姿勢を示していること。

また、近年の急速な技術革新、産業構造の変化に伴い、これまで以上に先端科学技術の分野を中心に、独創的で高度な教育研究の推進が求められており、文部省では、平成6年と8年に大学の理工系分野の魅力向上及び創造的人材育成に関する報告書を取りまとめるとともに、理工系学部、大学院の新設など理工系教育の充実を図っている。

現在進行中の大学改革においても、理工系の学部について教養教育と専門教育を有機的に関連させた教育課程を編成したり、総合的な判断力、ものの見方を養う学際的、総合的科目を開設するなどの改善が行われている。また、文部省では、科学技術の高度化、学際化に対応した教育研究体制を整備するため、国立大学の学部・学科の整備を進めており、平成11年度においては10大学において学科の改組を行った。今後も社会のニーズを的確に把握し、それに対応した人材の養成に努めることとしている。

 

 

 

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