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○地域住民や子ども達が地域の歴史や環境を学ぶため、タウンウォッチング(まち歩きと観察)やワークショップ(巻末3]用語解説参照)の開催、小中学生や高校生に対する歴史教育、まちづくり教育などを行う。また、地域ボランティアに協力を呼びかけ、学校と市民とが共同で独自の教材づくりなどを行う。

 

(3) 地域住民の組織化とまちの将来ビジョンづくり

 

ア まちづくり協議会などの立ち上げ

○まちづくりは、一人ひとりが抱える問題意識や、不安・心配ごとなど、身近な問題を考えることから始まる。このため、共通の問題意識をもつ仲間がつくる小さな輪、小規模なサークルでの気軽な話し合いができる場・組織(まちづくり協議会)づくりを促進する。

しかしながら、現状においては、地元から自主的な活動が生まれるとは考えにくいことから、まずモデル地区または主要テーマを決めて「まちづくりに関する講座」などの成果も踏まえながら準備組織を立ち上げ、活動を支援し、その中から自主的な地域住民の輪ができるようにする。

モデル地区(主要テーマ)としては、綾羽地区の伝統的まちなみの保全活用、能勢街道と沿道のまちなみづくり、室町地区のまちなみ保全などが考えられるが、その他についても地域住民の意向を尊重し、適宜モデル地区(主要テーマ)を設定していく。

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イ まちづくりビジョンの検討と策定

○まちづくり協議会においては、専門家や行政の支援を受けたり、他の組織との交流や先進事例の学習を通じて、地域住民同士が議論し、まちの将来ビジョンを検討・策定する。このビジョンは地域住民の大半のコンセンサスを得る必要がある。

 

 

 

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