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本市が含まれる印旛ゾーンの21世紀の地域整備の在り方として、成田空港の立地、千葉ニュータウンの整備等、本地域のポテンシャルを生かして、幕張新都心との連携の強化や、東京都心部との機能分担を図りながら、発展基盤としての成田空港を広域的、多面的に活用した業務核都市の整備をすすめることにしている。さらに、この整備に伴い、国際的なビジネスセンターとしての機能形成や、国際標準に対応したまちづくりをすすめ、利根川流域圏における様々な交流・連携による市民活動の活発化等による自然と調和した都市づくりを展開することにしている。

このような地域整備方針のもと、同ゾーンの将来像を、

○ 国際的なビジネスセンターとしての機能が形成される地域

○ 多様な世代、ライフスタイルからの需要に応え得る幅広い機能の選択肢が用意され、これらの機能が展開される地域

○ 利根川流域圏において文化を共有する他地域とのネットワーク形成及び自然と共生した豊かな市民生活が営まれる地域

○ 地域の有する重厚な歴史的・伝統文化的資源を背景に、地域固有の文化と国際交流等に触発された文化との融合により新たな文化が生み出される地域

としている。

 

2] ちば新時代5か年計画(平成8年度〜12年度)

ちば新時代5か年計画は、新しい時代へ向けた社会システムの創造を目標とした、千葉県の平成8年度から平成12年度までの総合5か年計画である。同計画では、環境と調和した新たな社会システムを創造するために、各種施策及び事業を展開する上での共通の視点として、「ひと」「環境」「地域」「世界」の4つを踏まえることにしている。

そのなかで、県内地域の整備として、多様な個性を持った都市圏づくり、自立的な生活圏の形成、県土の均衡ある発展の3つを掲げ、本市が含まれる印旙ゾーンを、国際物流拠点の整備と自然に調和したヒューマン都市圏の形成された「グローバル・ラーバンエリア」とした上で、地域整備の方向等を次のように定めている。

地域整備の方向については、

・ 成田空港の立地に伴う可能性を多様に活用し、国際物流機能をはじめ、首都圏の機能展開を支える地域

・ 地域全体に及ぶ広域的な機能展開を通じて発展する地域

・ 我が国の表玄関にふさわしい都市環境を有し、自然と調和した人間的で快適な生活環境が充実する地域

・ 地域内外の交通基盤や情報交流基盤の整備が進む地域

の4つとし、主な事業としては以下のようなものを定めている

○成田業務核都市等の整備、国際物流拠点等の整備

・ 成田国際物流複合基地の整備

・ 千葉ニュータウンにおける複合的な機能の集積促進

・ 高速道路インターチェンジ周辺地区等の整備促進

 

 

 

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