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〔第3章 配食サービス〕

 

資料編第1章、第2章にまとめた調査結果を踏まえながら、行政サービスとしての事業形態(国庫補助と市町村単独)と埼玉県での実施状況の確認を行った上で、モデル地区における配食サービスの位置づけと実施状況、供給構造の特徴等の比較を行い、サービス・システムの問題点・課題を検討した。以上の考察を踏まえたサービス・システムの代替案等の検討に際しては、配食サービスそのものに代替する他のサービスとの比較をした上で、既存の配食サービス・システムの改善に重点を置くこととした。代替案の検討については、利用者のニーズ動向とシステムの問題点から検討すべき課題を抽出した上で、これらの課題に対応し得る供給システムの代替案を、サービスを構成する機能レベル(1]献立・調理体制、2]調理形態、3]調理施設、4]配達システム、5]保存・宅配手段)において考察し、合わせて参考となる自治体や民間企業のシステム事例を提示した。

 

〔第4章 外出支援(移送)サービス〕

 

同じく、資料編第1章、第2章の調査結果を踏まえて、行政サービスとしての概要及び平成12年度「介護予防・生活支援事業」の一環としての外出支援(移送)サービスの拡充の方向を確認した上で、モデル地区における行政サービスとしての実施メニューと実施状況の比較、サービス・システムの問題点・課題を検討した。さらに、顕在化しつつある外出(移動)ニーズを確認し、これらのニーズに対応する供給側の動向(福祉車両の開発、新しい移送サービス・システムの試みなど)を概観した。以上の考察を踏まえた代替案等の検討に当たっては、まず、外出(移動)ニーズを類型化した上で、現行の行政サービスを含む各種の外出支援(移送)システムとの対応関係を整理した。次いで、顕在化しつつある移動ニーズに対応し得る新しい「外出支援(移送)システム」の事例を、実施主体(国・自治体、社会福祉協議会・ボランティア団体、民間企業)別に整理・提示した。最後に、現行の行政サービスの改善案について、これら新しいサービス・システムの導入も含めて検討を行った。

 

〔第5章 見守り・安否確認システム〕

 

資料編第1章、第2章を踏まえて、現行の行政サービスの既要を整理するとともに、平成12年度の「介護予防・生活支援事業」の中に「徘徊探知システム」が位置づけられたことを確認した。モデル地区のサービスの現状比較においては、東松山市での「徘徊老人SOSネットワーク」の内容と、「緊急通報システム」における現行の消防方式の問題点を中心に検討した。以上の考察を踏まえた代替案等の検討に際しては、まず、対象者の属性・行動によるニーズの類型と各種システムの対応関係を整理した。

 

 

 

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