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図表6-3 「公益信託たんぽぽファンド」フロー

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(エ) パートナシップヘの取り組み

NPO関係者、学識経験者、県民、事業者、行政で組織する社会貢献活動支援推進会議を設置、NPOの支援策等を調査・検討を行う。

 

(オ) 情報基盤の整備

ボランティア活動支援情報システム整備事業(愛称:ピッピネット)では、高知県社会福祉協議会を拠点として広域社会福祉協議会等がネットワーク化されており、登録団体の情報やイベント情報等が引き出せるようになっている。

 

ウ 高知県のNPO支援の評価

高知県におけるNPO支援施策は充実しており、特に公益信託によるファンドは助成金の運用を住民参加の運営委員会に任せることで、効率性と透明性の確保を図っており、今後のNPO支援方式のモデルケースとなることが考えられる。

もっとも、高知県の社会貢献活動総合拠点センターやボランティア活動支援情報システムが、社会福祉協議会を活用する形式であるため、福祉・介護分野に偏るおそれもあり、これからNPOの活躍が期待される「環境」「まちづくり」等の分野におけるNPO支援方策との関係で、今後の動向が注目される部分である。

日本のNPOの底辺は確実に広がってきており、厳しい地方財政の中できめ細かで、かつ、効率的な行政を実現するためには、NPOの活用等を通じた新たな官民協働型の地域づくりが一層重要になると考える。

 

 

 

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