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1. 機関関係の規制に関しての日本提案

 

1997年9月に開催されたIMOの第40回海洋環境保護委員会において、船舶からの大気汚染防止に関するMARPOL条約新附属書VI及びこれに関するNOxテクニカルコードの規則を採択したが、このNOxテクニカルコードに対して、本年度は、次に記す委員会へ、日本提案を提出した。

 

(1)IMO第43回海洋環境保護委員会(MEPC43)日本提案

1]資料番号(1) MEPC43/10/3

MARPOL条約新附属書VIでは、エンジンからのNOxの排出が規則に合致しているかどうかの検査は、NOxテクニカルコードに従って行われなければならない。

この提案は、NOxテクニカルコードにおける単純な誤り等について指摘し、関係国に注意を促すとともに、MARPOL73/78条約新附属書VIが発行する際に、これらの指摘点について修正されるよう適切な措置が講じられることを求める。

2]資料番号(2) MEPC43/10/4

MARPOL条約新附属書VIでは、エンジンからのNOxの排出が規則に合致しているかどうかの検査は、NOxテクニカルコードに従って行われなければならない。

この提案は、NOxテクニカルコードの修正する必要性がある点を指摘し、MARPOL73/78条約新附属書VIが発行する前に、これらの指摘点について修正されるよう適切な措置が講じられることを求める。

 

(2)IMO第44回海洋環境保護委員会(MEPC44)日本提案

1]資料番号(3) MEPC44/11/3

MARPOL条約新附属書VIでは、エンジンからのNOxの排出が規則に合致しているかどうかの検査は、NOxテクニカルコードに従って行われなければならない。

この提案は、エンジンファミリイの承認のための試験条件パラメータfaに関するNOxテクニカルコードの改正の必要性を指摘し、この問題点を解決するために、MEPC決議のドラフトテキスト提案を含んでいる。

 

2. 国際会議出席報告

 

次の通り、IMOの関係委員会へ業界代表として出席し、日本意見の反映と各国関係委員との意見交換を行った。

(1)IMO第43回海洋環境保護委員会(MEPC43)

場 所  ロンドン

期 間  平成11年 6月26日〜7月3日

出席者  MHIディーゼルサービス(株) 田山経二郎

議事内容の要約

・ 日本提案として提出した、NOx Technical Codeに関する文書(MEPC43/10/3)については、文字どおり誤記であるため、早急に修正すべきであるとの日本意見により、この問題をSmall Drafting Groupを設けて検討されたが、さらに次回MEPC44でNOx Technical Codeを審議するDrafting Groupを設置することになった。

 

 

 

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