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● 船用アルミニウム合金押出形材の採用寸法簡易決定法

(JIS F 2008-1997 の解説書による)

 

(1) 適用基準及びモデル船主要目

軽構造船暫定基準、 L=28m、Bc=5.4m,V=30kt,排水量=90t,β=15°、沿海

 

(2) 基準による船底水圧の計算

P1=K/10.2(V2/1000+C×W/L×Bc)=0.239MPa

 

(3) 基準による船底外板の厚さ

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(4) 板部の候補材の選定

表2は、基準の計算により平板ベースのロンジスペースと板厚が決まった時、これに相当する押出形材デザインでの設計水圧を求めたものである(基準の水圧とは異なる)。

(3)、(4)の計算値に基づき、表2から対応するテーパ付き押出形材の設計水圧を求める

スペース300mm、板厚8mm→設計水圧=0.222MPa

表3から、スペース300mm、設計水圧≧0.222MPa 以上のテーパ付き材候補を選択する。

 

055-2.gif

[注]表3 にある型は全てJISに規定された7種以外のものであることに注意。従ってJIS材を使用する時は表3に近いものを使用することになる。

 

厚さ6mm相当材を使用することができれば、表2の平板の場合のスペース300mm、板厚8mmの質量6.48?s/mに対し約27%軽くなる。

 

(5) 骨部の計算

 

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(6) 決定  以上の(4)及び(5)から最終的に採用型を決定する。

 

 

 

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