12. シャフトブラケットの寸法
1. 関係法規等
シャフトブラケットアームの外板取付部断面寸法の算定法は「軽構造船構造基準(案)」に、又漁船のシャフトブラケットアームの上下部の断面寸法規定は「アルミニウム合金製漁船構造基準(案)」にある。然しアームブラケットの取付ボルトの寸法規定はない。ここでは以下に取付ボルトの寸法算定法を紹介する。
シャフトブラケットの材料としてはステンレス鋼(SUS304)、鍛鋼、軟鋼材等が一般に用いられ、強度上の理由からアルミニウム合金は殆ど使用されない。
従来はV型が多く採用されたが、現今ではI型が主流である。
アームのフランジと船底外板との固着はボルト(SUS)形式が殆どである。座礁、プロペラ損傷事故等の場合、溶接固着では船底外板に直接損傷を与える可能性もある。
アームとフランジの取合い部は、アームを貫通させてフランジの内外両面で完全な溶接固着としなければならない。フランジ固着部の船底は桁板、防撓材等で追加補強する。