7. 傾斜した板付骨材の断面係数低下率 右図の様に例えば大きな船底勾配を持つ外板に船底縦通肋骨を取り付ける場合、BLに垂直、即ち外板とは傾斜させて取り付けるとその板付き断面係数が減少するので、その減少分を加算した部材寸法としなければならない。 (備考) アルミニウム合金製漁船構造基準(案)の解説の(110)-船首尾部の肋骨等-の項では、「-外板に直角に取付け難い部材であって、その角度が70°より小さくなる場合には、--断面係数の値を角度に応じて増すようにしなければならない」としている。
7. 傾斜した板付骨材の断面係数低下率
右図の様に例えば大きな船底勾配を持つ外板に船底縦通肋骨を取り付ける場合、BLに垂直、即ち外板とは傾斜させて取り付けるとその板付き断面係数が減少するので、その減少分を加算した部材寸法としなければならない。
(備考)
アルミニウム合金製漁船構造基準(案)の解説の(110)-船首尾部の肋骨等-の項では、「-外板に直角に取付け難い部材であって、その角度が70°より小さくなる場合には、--断面係数の値を角度に応じて増すようにしなければならない」としている。
船底外板に斜めに取付けた船底縦通肋骨
骨材の取付け傾斜角度と断面係数の減少率についての計算例を右図に示す。 従って傾斜取付けとする場合には、その採用値は採用断面係数=ルール値/減少率としなければならない。
骨材の取付け傾斜角度と断面係数の減少率についての計算例を右図に示す。
従って傾斜取付けとする場合には、その採用値は採用断面係数=ルール値/減少率としなければならない。
骨材の取付け傾斜角と断面係数減少率
なお、参考用に、板の傾斜した軸に対する断面二次モーメントの計算式を示す。本式は縦強度計算時に傾斜した船底外板の自軸周りの断面二次モーメントの計算に用いられるが、上記の傾斜した骨材の自軸周りの計算にも準用出来る。 i=1/12×b3×t×sin2θ+1/12×b×t3×cos2θ
なお、参考用に、板の傾斜した軸に対する断面二次モーメントの計算式を示す。本式は縦強度計算時に傾斜した船底外板の自軸周りの断面二次モーメントの計算に用いられるが、上記の傾斜した骨材の自軸周りの計算にも準用出来る。
i=1/12×b3×t×sin2θ+1/12×b×t3×cos2θ
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