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参考資料

 

Table.A πセクションの断面寸法例(幅W=600又は500mm、単長6,100mm)

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注.(1) 記号

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7.8.3 パネルの溶接ひずみの推定

 

船底、船側、甲板、隔壁などのパネルを溶接で製作する場合、一つのパネルを取り出してみると、肋骨、梁、ガーダー、ロンジなどがその周囲にすみ肉溶接で取り付けられるのが一般的である。そこで、すみ肉溶接施工によるパネル、すなわち、板のたわみ(ひずみ)は、Fig.7.89(a)に示すように、矩形板の縁にすみ肉溶接によって一様分布の曲げモーメントが作用するものとして、モデル化を考えてみる。Fig.7.89(b)のようにパネルの板厚をt、すみ肉溶接の脚長をW、降伏応力をσとし、σは等脚長ののど厚に一様に分布するものとする。このσによる曲げモーメントMによって、たわみが生じると仮定するが、曲げモーメントの作用点は板とウェブのそれぞれ内側の交点と脚長の端部との間にあることは間違いない。板厚の如何に拘らず、溶接のたわみはすみ肉側に凹むという事実から、脚長の中点にあるとして、板の中性軸と中点よりの垂線との交点とのど厚のσの中心をレバーにとると、曲げモーメントは式(7.1)のようになる。

 

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Fig.7.89 矩形板の縁に作用する曲げモーメント

 

 

 

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