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平板構造材「プレリブ」

 

「プレリブ」は幅2mまでの板材に押出形材リブ(防撓材)を自動すみ肉溶接し、ひずみ取りをして造船所に提供するものであり、その仕様を図5に示す13)。「プレリブ」の特徴は、従来の船殻構造と同様に、板・リブの合金・質別を自由に選定でき、大きな自由度がある。自動すみ肉溶接であるので溶接脚長が短く、止端部の応力集中が少なく、溶接方向にもなめらかな形状である。また、ひずみは溶接時の背焼きにより防止し、縦収縮・中ひずみは引張り矯正により除去する(図6)。その取り扱い方は従来の平板骨組構造の場合と同様である。

 

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板の材質; A5052P-O、A5052P-H32、A5083P-O、A5083P-H32

板の形式; 平板・縞板ともに可能。

リブの形式; Tバー・アングル・バルブプレート・フラットバーなど自由に選択。1枚のプレリブで、これらの組合せも可能。

板の幅×長さ×厚さ; 最大2m×最大13m×2〜12mmで自由に決定。

リブの寸法; 自由に決定。

リブのピッチ・本数; 最小ピッチ220mmで自由に決定。

図4 プレリブの加工例と自由度

 

 

 

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