日本財団 図書館

共通ヘッダを読みとばす


Top > 産業 > 運輸.交通 > 成果物情報

造船現図指導書−数値現図−

 事業名 小型造船技術講習
 団体名 日本小型船舶工業会 注目度注目度5


[適応制御]とは実情に合わせる制御の意味で、センシングによるフィードバックからロボット動作を補正する仕組みである。

 

このように数値現図の部品データから、小組立溶接ロボットが動くのである。

では、なぜ、こうまでして小組立てを自動化したいか。

 

人手による小組立材の完成形状は、よしんば延べ尺を適用して全体の溶接収縮を平均的にリカバーしても、溶接順序が違えば拘束が変わるから、同一にはならない。だが、これをロボット化すれば溶接は全く同一手順の繰返しとなるから、数値現図形状に一度"逆変形"を織込むことで高精度の再現性がえられ、以降の全工程を省力化できる。

逆変形量の特徴は、共通部材であれば1部材テストランの計測でえられ、それらの計測結果を蓄積して分析すれば、予測もつくようになり、やがてはFEM:有限要素法解析により理論解も求まるようになるであろう。

今なお現物合わせの残る工業は造船くらいのものであり、これを精度面から克服するのに、ロボット化が数値現図の次の追及点となる。

 

また、現在の造船の隅肉脚長は、溶接辺毎に指定で、例えばスティフナー中間部では過大である。やがてロボット化の進展で、連続溶接中の脚長を自在に変えれる施工法にすれば、溶接設計のリミットデザイン適用で、所要電力/溶着量/ひずみ取り作業を大幅に削減できよう。建造コストと地球環境の両面でメリットがある。

 

7.1.3 加熱曲げ自動化

近年での数値現図関連トピックスは、外板曲加工の自動化であろう。

[図7.1.6 自動線状加熱装置のハード構成]は、公表されている例"IHI-α"で、NC切断機のように、走行ガーダーに高周波誘導加熱コイルを搭載したキャリッジが組み合わされいて、ワークは上下する油圧シリンダーで支持され、加工形状はレーザー計測される。

NC加熱データは、外板曲面を細かなメッシュに分割し、折れと収縮をFEM計算で解析して求める。図のEWS:Engineering Work-Stationは、パソコンより高速の技術計算用コンピューター。

人手でなければガスバーナより強力な加熱源が運べる。

[図7.1.7 曲加工曲面と加熱方案]で、その妥当性が判る。

方案に示される実線/点線は加熱経路で、太い線ほどスピードが遅く加熱量が多い。つまり、長さ方向の細い線の流れは折加工の経路で、横曲りを与え、幅方向の左の太い実線経路は焼き抜の収縮加工で、縦曲げの反りを形づくる。同じく右の太い点線は、縦曲げ逆反りの加工である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






サイトに関するご意見・ご質問・お問合せ   サイトマップ   個人情報保護

日本財団会長笹川陽平ブログはこちら



ランキング
注目度とは?
成果物アクセスランキング
175位
(31,553成果物中)

成果物アクセス数
67,101

集計期間:成果物公開〜現在
更新日: 2019年11月16日

関連する他の成果物

1.FRP船修理標準工作法
2.アルミニウム合金母材及び溶接継手の静的強度
3.アルミニウム合金溶接継手の欠陥と強度
4.溶接変形と歪み取り対策
5.アルミニウム合金船建造における「工数低減・性能向上のための改良材料、半加工部材及び工作・接合法に関する新動向」
6.構造設計アラカルト及びコストダウン方策について 付/19GT型水産高校小型実習船の材質別比較について
7.船舶の安全性余談
8.ISO−9000による品質管理の手法
9.平成11年度通信教育造船科講座受講者募集要領
10.平成11年度通信教育造船科講座のしおり
11.平成11年度通信教育造船科講座−添削問題−
12.平成11年度通信教育造船科講座スクーリング(面接指導)の実施要領
13.平成11年度通信教育造船科講座−スクーリング試験問題−
14.通信教育造船科講座正解集(平成11年度)
15.小型船造船業の実態調査報告書(11年度版)
  [ 同じカテゴリの成果物 ]


アンケートにご協力
御願いします

この成果物は
お役に立ちましたか?


とても役に立った
まあまあ
普通
いまいち
全く役に立たなかった


この成果物をどのような
目的でご覧になりましたか?


レポート等の作成の
参考資料として
研究の一助として
関係者として参照した
興味があったので
間違って辿り着いただけ


ご意見・ご感想

ここで入力されたご質問・資料請求には、ご回答できません。






その他・お問い合わせ
ご質問は こちら から