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これらについては別冊『原寸型・定規』「曲りブロック組立治具」の項に詳しい説明がある。もっともブロック内に板厚差がなく、あっても僅かで、傾斜も甚だしくなければ、これらの補正は無視できよう。

 

また、組立治具の縦格子と横格子のピッチ寸法は、組立ブロックの大きさ/重量、ピン治具の強度、単板寸法、片面自動溶接フラックス・バッキングの取付…などを勘案して選ばれる。

そういっても妥当値が出しにくい時は、通常は分かりやすく単位:1Mを採用することが多い。

だが1Mだと、外板の板幅によっては、1列の定点治具で外板を支持せざるを得ないこともある。そこで実際のピッチ半分の500mmでの治具高さも計算しておいて、治具1列での支持が回避できるように、治具高さ寸法表で縦横格子列を選択できることも有用であろう。[表3.4.1 FB治具寸法表]は、その一例。

 

表3.4.1 FB冶具寸法表

091-1.gif

 

表の HIGHT寸法位置が格子点で、FB治具幅:100mmに対する切度が( )内に、ブロックの指標:上/玄側(+)、下/中側(-)CUT寸法で示されている。

この表で、治具FBはP/S分2組[所用総実長=HIGHT+CUT/2]で準備、定盤に<上-下>、<玄-中>と「正面方向なり」に立揃え後、切度マーキン及び切断とすればよい。

 

 

 

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