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4.3.4 水分値の一次クライテリア

図4.3.2〜4.3.6において臨界安全率1.2に対応する水分値を解析することにより、水分値の一次クライテリア、即ち、最大粒径6.7 mmの試料における荷崩れ危険性からみた水分値の上限を求めることができる。水分値の一次クライテリアを表4.3.3に示す。

 

表4.3.3 水分値の一次クライテリア

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4.4 水分値の換算−水分値の上限

代表円錐貫入力のクライテリアを求めるためには、水分値の一次クライテリアを、ニッケル鉱荷崩れ危険性評価試験法用試料、即ち、最大粒径19 mmの試料の水分値の上限に換算する必要がある。

ニッケル鉱が湿って見える状態では、水分は粒子内部のみならず粒子間の空隙部分にも含まれていると考えられる。こうした状態では、粒子は含み得る限りの水分を含んでいると考えられる。そこで、粒径6.7 mm〜19 mmの粒子を、長期間水に浸した後、粒子の表面の水を拭って水分値を計測した。この水分値は、こうした粒子が含み得る最大の水分値と見なすことができる。

この実験により得られた水分値と、乾燥状態における通過重量百分率を用いることにより、最大粒径6.7 mmの試料の水分値は、次の式により最大粒径19 mmの試料の水分値に換算することができる。

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なお、水分値換算方法に関する研究の詳細については、付録3を参照されたい。

水分値の換算結果を表4.4.1に示す。表の下段が、最大粒径19 mmの試料の水分値の上限である。

 

 

 

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