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4.2 水分値と剪断強度の関係

最大粒径6.7 mmの試料を用いて、試料の水分値を変えて一面剪断試験を実施することにより、各試料について水分値と剪断強度の関係を求めた。一面剪断試験の仕様を表4.2.1に示す。

 

表4.2.1 一面剪断試験条件

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試料の水分調製から実験までには、一週間以上の時間をおいた。供試体は、適宜締め固めを行いながら、試料を剪断箱の中にマニュアルで挿入することにより形成した。その際、供試体を形成するのに要した試料の質量を求めた。静的荷重による締め固めは、それぞれの実験における直圧力で5分間行い、その後、供試体の厚さを計測した。一面剪断試験における体積歪みは、供試体の厚さの変化を元の厚さ(剪断開始前の厚さ)で割った値である。試験は各水分値の試料について、直圧力を変化させて5回実施した。なお、水分を含むニッケル鉱に関する一面剪断試験と三軸圧縮試験の結果が良く一致していることは過去の研究において確認している(5)

各試料の水分値と剪断強度の関係を図4.2.1〜図4.2.5に示す。図の横軸は水分値、縦軸は剪断抵抗係数(内部摩擦係数)及び粘着力である。一面剪断試験結果の詳細については、別紙5を参照のこと。

 

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図4.2.1 水分値と剪断強度- Gebe

 

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図4.2.2 水分値と剪断強度- Tontouta

 

 

 

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