日本財団 図書館


(6)(4)と(5)を比較して同一なら、発信者本人の文書であることが確認できる。

 

9-3.安全性、暗号技術、電子署名、本人認証

 

Q9-3-12:セキュリティは難しく、しかも面倒に思います。利用者が実際パソコン等を使う場合、煩わしいことはなかなかできません。簡単な方法はないものでしょうか。

コンピュータ利用におけるセキュリティの実現は、次ぎの3段階によって可能になっています。

(1)電子情報の暗号化

(2)暗号化を利用したセキュリティの仕組み

(3)セキュリティ仕組みを実装したシステム

まず、(1)の電子情報の暗号化は数学的理論の範疇であり、ユーザーがその内容を理解する必要はありません。(2)のセキュリティの仕組みは、電子商取引のビジネス・モデルを検討しなければならない立場の業務企画の専門家においては理解しておく必要がありますが、エンド・ユーザーには必要な知識ではありません。エンド・ユーザーが直面するセキュリティ運用の煩わしさとは、あくまで それを実装したシステム(パソコンのソフトウエア)の使い勝手の問題です。エンド・ユーザーの使い勝手とは、デジタル署名の正当性を判断したり、機密暗号をほどこしたりするのではなく、精々「当該文書をデジタル署名付きとする」ことを選択したり、全ての暗号処理のとっかかりとなる自身のパスワードを入力する位のことです。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION