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9-3.安全性、暗号技術、電子署名、本人認証

 

Q9-3-4:企業間情報交換では、セキュリティに関してどのような危険性が存在するのですか。

EDI標準の普及と、EDIネットワークの広がりにより、電子データ交換は企業活動に 不可欠なものとなりつつあるばかりか、個人の消費行動から行政や教育・医療・社会福祉にいたるまで、情報社会のインフラとして育ちつつあります。しかしながら、通信プロトコルとビジネス・プロトコルを含めたEDI標準の普及は、誰でもが容易にEDIネットワークにアクセスする事を可能にし、インターネットの普及に象徴されるように、EDIネットワークのグローバル化(国際的広がり)は、いつでも、どこからでも、そのネットワークに侵入する事ができるようになっています。この事は、EDIの企業活動における重要性が増すにつれ、企業にとって大きなリスクとなりつつあるわけです。

セキュリティ・リスク

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第一のリスクは、機密情報の漏洩です。例えば、EDIで送信中のクレジット・カード番号が盗聴されれば、他人のクレジット・カード番号を利用しての不正な取引が行われる可能性が出てきます。

第二のリスクは、送受信の相手を確実に認証できない問題です。例えば、他人の振りをしてピザ屋さんに多量の偽の注文を出し、本人とピザ屋さんに損害を与える事も出来るかもしれません。

 

 

 

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